initialKY@Next:5/11船橋@initialKYseikaiというわけで、05年から桜花賞馬&皐月賞馬の「1歳下のきょうだい馬」のPOG期間内(ダービーまで)及び通算の成績を調べてみました。ふと思ったんだけど、桜花賞&皐月賞勝ち馬の下は当然翌年度のPOGで一定の注目を集めるけど
2018/05/12 19:47:47
それでPOG的な期待に応えたのって、マルセリーナ→グランデッツァくらいしかパッと思い浮かばなかった
実際どうなのか調べてみるか
05年
桜花賞馬:ラインクラフト(父エンドスウィープ 母マストビーラヴド)
→下:ラビングルック(父フサイチソニック 牝)
POG期間内:3戦0勝(0-1-0-2) 270万円
通算:同上
初っ端からひどい。なんでマストビーラヴドにフサイチソニックなんて付けてるんだ、と思わなくもないですが、デインヒル産駒の良血、底を見せずに引退、ということで期待はされてたんでしょう・・・。結局日本で成功するデインヒル系種牡馬はハービンジャーまで待つことになるわけです。
皐月賞馬:ディープインパクト(父サンデーサイレンス 母ウインドインハーヘア)
→下:オンファイア(父サンデーサイレンス 牡)
POG期間内:3戦1勝(1-0-2-0) 1485万円
通算:同上
もう一つ下のニュービギニングは兄のラストランの露払いを務めたりして大いに注目されましたが、オンファイアは2歳で故障してそのまま引退なので盛り上がりようがなかった印象。代表産駒のウキヨノカゼは結構好きでした。
06年
桜花賞馬:キストゥヘヴン(父アドマイヤベガ 母ロングバージン)
→下:キーラッキー(父ティンバーカントリー 牝)
POG期間内:4戦0勝(0-0-0-4) 0円
通算:7戦0勝(0-2-0-5) 270万円
母母のスイーブといえば天羽牧場の誇る名繁殖牝馬でしたが、このロングバージンの産駒はキストゥヘヴン以外ほとんど活躍していないんですね。スワップス~ハイペリオンを軸とした配合は面白いですが、園田のJRA交流戦でも2着どまりで未勝利引退。
皐月賞馬:メイショウサムソン(父オペラハウス 母マイヴィヴィアン)
→下:ベルタリド(父クロコルージュ 牡)
POG期間内:6戦0勝(0-0-0-6) 70万円
通算:47戦2勝(2-5-3-37) 3810万円
中央未勝利のまま一旦船橋へ移籍、そこで4歳9月に初勝利を挙げるや否や中央へ出戻り、6歳11月に念願の中央初勝利を挙げて8歳まで走ったというタフな馬でした。マイヴィヴィアンは初仔がオペラハウス付けてメイショウサムソン、その後クロコルージュにマリエンバードとヨーロピアンな血統の種牡馬ばかり付けられていますね。ちなみにこの馬、クロコルージュ産駒の賞金額5位につけています。
07年
桜花賞馬:ダイワスカーレット(父アグネスタキオン 母スカーレットブーケ)
→下:ブーケフレグランス(父ダンスインザダーク 牝)
POG期間内:8戦1勝(1-3-1-3) 1580万円
通算:32戦4勝(4-6-1-21) 6953万円
POG期間内は2歳暮れのデビューから2カ月で4戦して未勝利を脱出、その後はオークス目指して果敢にオープン級へ挑戦するも跳ね返されて終了、という感じ。社台RHで募集総額4000万の馬だったそうなので、通算で見ればまあ十分、と言えるかな?当時はまだPOGはやっていませんでしたが、ダイワスカーレットは好きなので名前を聞いた覚えはあります。
皐月賞馬:ヴィクトリー(父ブライアンズタイム 母グレースアドマイヤ)
→下:スカーレット(父シンボリクリスエス 牝)
POG期間内:未出走 0円
通算:同上
未出走どころか競走馬登録すらされてない感じですねこれは・・・。まあサンデー持ってないグレースアドマイヤの後継牝馬は欲しいでしょうからね、しょうがないでしょう。その期待に応えるべく3番仔にしてダービー3着のアドミラブルを輩出。今年の2歳は父オルフェーヴルの牝馬。さてどうなる?
08年
桜花賞馬:レジネッタ(父フレンチデピュティ 母アスペンリーフ)
→下:なし(空胎)
皐月賞馬:キャプテントゥーレ(父アグネスタキオン 母エアトゥーレ)
→下:なし(空胎)
当初は08年から集計開始の予定でしたが、いきなりダブル空胎ではどっちらけなので05年からにしたという裏事情。
09年
桜花賞馬:ブエナビスタ(父スペシャルウィーク 母ビワハイジ)
→下:アーデルハイト(父アグネスタキオン 牝)
POG期間内:未出走 0円
通算:1戦0勝(0-0-0-1) 0円
この血統でPOG期間内未出走・・・これはオケラを量産したことが大いに想像できますねぇ。詳しい事情は分かりませんが、まあタキオンだし怪我でもしたんでしょう(失礼)。母としては忘れな草賞勝ちのロッテンマイヤーを輩出したことにより、今のところ姉をリードしています。
皐月賞馬:アンライバルド(父ネオユニヴァース 母バレークイーン)
→下:サンリヴァル(父スペシャルウィーク 牡)
POG期間内:1戦0勝(0-0-1-0) 180万円
通算:7戦1勝(1-1-1-4) 980万円
今年の皐月賞2着馬とは別馬です。再登場早すぎィ!こちらはデビューが3歳3月中山開催という時点でPOG的にはアカンですね。その後もろくに使い込めてないですし、だいぶ体質の弱い馬だったんでしょう・・・。
10年
桜花賞馬:アパパネ(父キングカメハメハ 母ソルティビッド)
→下:なし(空胎)
皐月賞馬:ヴィクトワールピサ(父ネオユニヴァース 母ホワイトウォーターアフェア)
→下:なし(空胎)
適度にこういうのがあると楽で良い。(問題発言)
11年
桜花賞馬:マルセリーナ(父ディープインパクト 母マルバイユ)
→下:グランデッツァ(父アグネスタキオン 牡)
POG期間内:7戦3勝(3-1-1-2 スプリングS・札幌2歳S優勝) 11115万円
通算:19戦5勝(5-2-2-10) 22320万円
やってまいりました今検証の主役。もうネタバレしてしまいますが、通算ですら1億以上稼いだのは今回の範囲内ではグランデッツァただ一頭です。GⅠでは残念な結果でしたが、間違いなくこの年のクラシック戦線で主役級の活躍をした一頭ですし、その後も故障がちな中で、14年都大路Sで超絶レコード1.43.9を叩き出す圧勝などたびたび輝きを放った名馬。種牡馬としては来年デビュー。わずか12頭の初年度産駒で旋風を巻き起こすか?
皐月賞馬:オルフェーヴル(父ステイゴールド 母オリエンタルアート)
→下:マトゥラー(父ディープインパクト 牝)
POG期間内:2戦0勝(0-0-0-2) 110万円
通算:同上
普通にダメ。ステゴ×マック神話のある意味立役者となった一頭ではないでしょうか?繁殖としても、毎年高級種牡馬を配合されながら、3頭でマハヴィル(父キンカメ、現役3歳牡)の中央未勝利戦しか勝ち星がないという悲しい状況。現2歳のアヴァターラ(父ロードカナロア、牡)はどうか?
12年
桜花賞馬:ジェンティルドンナ(父ディープインパクト 母ドナブリーニ)
→下:トパーズ(父ネオユニヴァース 牡)
POG期間内:未出走
通算:2戦0勝(0-0-0-2 道営) 0.6万円
体質の問題でロクに仕上げられず地方へ、3歳秋にデビューするもどうにもならず、という感じでしょう。ドナウブルー、ジェンティルドンナと輩出していた母ですから、父が変わったとはいえ一杯食わされた人もそれなりにいるかと思います。14年8月の時点ではノーザンホースパークにいたようで、そのまま余生を送っていれば良いのですが・・・。
皐月賞馬:ゴールドシップ(父ステイゴールド 母ポイントフラッグ)
→下:ポイントキセキ(父フジキセキ:牝)
POG期間内:10戦1勝(1-3-1-5) 1405万円
通算:21戦1勝(1-3-1-16) 1405万円
未勝利脱出までに6戦かけ、その間に稼いだ賞金は実に1310万円。下位指名馬がこうやってちまちまと稼いでくれると結構嬉しいものです。その後はお察しの通り。全体的に異系色の強い血統になっており、繁殖として見てみたい感がありますが、亡くなっているんですね・・・残念。
13年
桜花賞馬:アユサン(父ディープインパクト 母バイザキャット)
→下:キネオソレイユ(父ネオユニヴァース 牝)
POG期間内:4戦0勝(0-0-0-4) 225万円
通算:12戦2勝(2-0-1-9) 385万円
中央未勝利を脱出できず園田へ移籍、連勝して出戻るも2戦してやっぱり勝てずに引退という成績。ディープとネオユニでは母系が全く違いますし、扱い方が別ということでしょう。こんな成績ですが繁殖入りはしており、父フレンチデピュティの初仔リゼ(牝)が今年2歳です。
皐月賞馬:ロゴタイプ(父ローエングリン 母ステレオタイプ)
→下:ロゴマーク(父チチカステナンゴ 牝)
POG期間内:7戦0勝(0-0-0-7) 0円
通算:10戦0勝(0-0-0-10) 0円
2歳11月デビューから休みなく3歳5月まで走るも掲示板入りすらできず。芝中距離からダート短距離まで使っているのが陣営の苦悩を感じさせます。チチカステナンゴはフランスの土着血統で真っ白な芦毛という、眺めてる分には面白い存在でしたが、まあ種牡馬としてはダメでしたね・・・。ピークトラムにケツァルテナンゴと、印象に残っている産駒はちらほらいるんですけど。
14年
桜花賞馬:ハープスター(父ディープインパクト 母ヒストリックスター)
→下:なし(空胎)
1年置いてステイゴールドが連続で付けられるも、リュラ、アスティルと期待外れの連続。現1歳のキンカメ牝馬は3年ぶりの仔となります。
皐月賞馬:イスラボニータ(父フジキセキ 母イスラコジーン)
→下:ステイリッチ(父ステイゴールド 牡→セン)高知にて現役
POG期間内:4戦0勝(0-0-1-3) 130万円
通算:32戦6勝(6-9-4-13) 1138万円
この年が僕の初めてのPOG参戦だったので、この馬は割と話題になっていた記憶があります。しかしPOG期間内には2戦→休み→2戦→休み→時間切れと期待外れもいいところ。その後何とか未勝利を脱出するも、500万では最高でも8着という惨状のまま去年暮れ、5歳にして高知へ。今年はすでに15戦という地方クオリティなローテーションで、3着以内を外したのは2回のみと堅実な走りを見せています。
15年
桜花賞馬:レッツゴードンキ(父キングカメハメハ 母マルトク)
→下:なし(空胎)
皐月賞馬:ドゥラメンテ(父キングカメハメハ 母アドマイヤグルーヴ)
→下:なし(母死亡)
アドマイヤグルーヴの早逝は本当に惜しまれる・・・。母エアグルーヴも翌年後を追うように亡くなり、核を失ったダイナカール一族ですが、これで挫ける血ではないでしょう。まさに社台グループの歴史そのものと言える血統を背負ったドゥラメンテには、種牡馬としても大いに期待したいところ。
16年
桜花賞馬:ジュエラー(父ヴィクトワールピサ 母バルドヴィナ)
→下:ハリーレガシー(父ヴィクトワールピサ 牡)岩手にて現役
POG期間内:4戦0勝(0-1-0-3) 280万円
通算:10戦0勝(0-1-0-9) 330万円
一つ違いの全兄弟でもここまでコケることもある。ここが競馬の面白さですなあ・・・(遠い目)それにしても、早期に代表産駒を出して以後尻すぼみというのはネオユニヴァースもそうでしたが、この系統はそういう経過をたどるものなのでしょうか?現3歳のヴィクトワールピサ産駒、2勝馬すら不在という悲しい状況となっております。スカーレットカラーのオークスでの大駆けに期待するしかねぇ・・・
皐月賞馬:ディーマジェスティ(父ディープインパクト 母エルメスティアラ)
→下:ディーグランデ(父ディープインパクト 牡)現役
POG期間内:5戦1勝(1-2-0-2) 950万円
通算:9戦1勝(1-2-0-6) 950万円
デビューから3歳4月の未勝利脱出まで5戦かけ、その後半年休養。現在も500万で壁にぶつかっているという状況。ちなみに僕はこの一つ下のラブセイナ(父ディープインパクト、牝)を指名しましたが、去年11月にデビュー(9着)したっきり音信不通となっております。馬体重390㎏じゃ厳しいよ・・・。8位指名なのでさほど痛くはありませんけどね。
17年
桜花賞馬:レーヌミノル(父ダイワメジャー 母ダイワエンジェル)
→下:サトノプライド(父ハードスパン 牡)現役
2戦1勝(1-0-1-0) 952万円
3年連続スペシャルウィーク→5年連続ダイワメジャーと続けていた母にハードスパンとは面白い転換の仕方ですね。この父らしいダート馬で、3歳になってから出走していませんが、復帰してくればそこそこ期待はできるのではないでしょうか。サトノフェイバーでちょっと話題になった南井―フルキチラインという面でも注目。
皐月賞馬:アルアイン(父ディープインパクト 母ドバイマジェスティ)
→下:ダノンマジェスティ(父ディープインパクト 牡)現役
4戦2勝(2-0-0-2) 1724万円
トリを飾るのは皆さんご存知暴れ馬。落札価格2億3760万という脅威の高馬ですが、まだ気性の幼さを隠しきれていない様子。しかしよく見ていただきたいのですが、この面々の中でPOG期間内に2勝以上しているのは本馬とグランデッツァのみという衝撃の事実が浮かび上がります。想像以上に酷かった・・・。今後は白百合Sには出走せず放牧に出す予定とのこと。ドバイマジェスティにロードカナロアを付けると、いろいろ面白いクロスができるので一度試してみてほしいですね。
18年
桜花賞馬:アーモンドアイ
→下:ユナカイト(父ヨハネスブルグ 牝)
皐月賞馬:エポカドーロ
→下:ロンギングエレン(父ロードカナロア 牝)
coming soon...