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このページでは前編で編成した艦隊を軸に、いかに米の大戦力を相手に防衛ラインを守りきり、戦況を押し戻していくかを解説していきます。まずは前編をご覧ください。

その1 前線基地航空隊の再編成
開始5日くらいで敵は攻め寄せてくるので、それまでに再編成を済ませてしまいましょう。
このシナリオでは基地航空隊にもあまり大きな働きは期待できないので、
飛行場が一つの基地(サイパン・グアム・硫黄島)―直掩2・護衛1・攻撃1
飛行場が二つの基地(トラック・ラバウル)―直掩3・護衛2・攻撃3
と直掩担当の部隊を多めにしておきましょう。できれば「直掩―雷電、援護―零戦二一型、攻撃―天山」で統一したいところですが、どれも開始時の数では絶対的に足りないので、まずはトラック・サイパン・グアムに優先的に配備していきましょう。 
なお、トラック付近には初日から攻撃目標(後述)が迫ってくる可能性があるので初日は編成しないでおきましょう。
また、ウエワクにはポートモレスビーから敵陸上部隊が侵攻してくるので 、それを撃退するために後方から九九艦爆・九七艦攻をかき集めておきましょう。同時に後方のビアクに航続距離の長い一式陸攻を配備しておけば追加攻撃が可能です。

その2 上陸部隊を乗せた輸送船団の撃滅
こちらの艦隊が到着するまでは、基地航空隊はひたすら上陸部隊を乗せた輸送船団を攻撃・撃滅することを任務にします。なぜなら、いくら強力な艦隊によって攻撃されて陸上部隊が全滅しようとも、敵の陸上部隊が上陸しない限り基地が陥落することはないからです。これを見ていただくとわかると思いますが、陸上部隊を乗せているのは第7~12艦隊の第2輸送船団、計6部隊です。元の対空が0の輸送船団狙いなら、さすがにほとんど被害を受けることはないです。欲を出して駆逐艦を狙ったりすると1部隊ごとに5機くらい落とされたりするので決して欲張らずに、黙々と上陸部隊を潰していきましょう。
この時の装備は、爆撃機はもちろん攻撃機も爆装にしておきましょう。雷装にすると輸送船狙いですら被害が出ます。輸送船団は命中=1隻撃沈なので雷爆の攻撃力の差は無視できます。

その3 艦隊の再編成とレーダー装備
上と並行して、急ぎ各地に散らばっている(大きく分けて日本近海とシンガポール)艦隊を呉に集結させ再編成していきましょう。 絶対に忘れてはいけないのが、戦艦に「レーダー照準射撃装置」を装備させておくこと。これがあるとないとでは砲撃戦、特に対機動部隊で選択する夜間砲撃戦での命中率がだいぶ変わってくるので絶対に装備させておくように。ま余裕があれば戦艦以外にも配備していきたいところ。また輸送船団は全艦隊に最大の8隻(4×2)を配備して物資を積んでおきます。敵の攻撃は熾烈を極めるので、編成が完了した艦隊から出撃させていきましょう。

その4 艦隊戦の戦い方
一言で言えば「常に一方的に攻撃できるような位置取りを心がけろ」ということです。 なにしろ敵は膨大なので損傷した艦を修理に下げる余裕すらこちらにはありません。機動部隊に戦艦部隊で殴りこむということで負けることはほぼないですが、うっかり近づきすぎると駆逐艦の魚雷によって手痛いダメージを受けてしまいかねません。
 このゲームの艦隊戦のステージは、見た目は四角HEXですが実態は六角HEX戦となっていますので、敵艦隊の真横、こちらの射程ギリギリのところに位置取れば、敵は一直線に離脱しようとするので一方的に攻撃し続けることができます。
また、駆逐艦は敵の移動方向のマップ端、敵射程にギリギリひっかからない 位置に待機させておき、敵の全ての残存艦がマップ端に移動したのを見計らって突撃し魚雷を叩き込みましょう。マップ端まで移動した敵艦は、次のターンで攻撃範囲内にこちらの艦がいようとも気にせず離脱するので討ち漏らしても安心です。

その5 大陸方面では攻勢をかける
このようにして防衛戦をやるのと並行して大陸方面に陸戦隊を投入して泥沼化している戦況に決着をつけてやりましょう。すぐに大陸方面に向かわせられる陸戦隊は、初期配備で呉に2部隊、上海に1部隊、香港に1部隊と、残り5枠があるので呉の2部隊は防衛ライン方面に向かわせ、香港のは奪回用に一歩下がらせておき、残りを攻勢に使いましょう。
開始早々に無人の北京が陥落するので、あらかじめ手前の天津にこれらの陸戦隊を待機させておき、陥落させた敵部隊が撤収するのを待って奪回し、そこから内陸へ向かって前進していき成都に突撃します。陥落させたらその後は昆明→インパール→デリーと進撃して大陸方面にケリを付けます。
なお、ラングーン・香港あたりは早々に陸軍が玉砕して陥落しますし、場合によってはハノイ・サイゴン方面に敵部隊が進撃してくることもありますが、 そうした部隊は機動部隊の攻撃で撃滅し、後で手が空いた部隊で奪回すればいいでしょう。
機動部隊には航続距離の長い零戦二一型・天山を積んでおけば内陸の昆明・重慶・デリーにまで空襲をかけることができるので、早いうちにこれらの航空機の数は(基地航空隊のためにも)揃えておきたいところ。 

その6 アホ艦隊にご用心
初期配備の米艦隊は機動部隊と上陸作戦用の巡洋・駆逐艦隊が大半ですが、一つだけ要注意の艦隊があります。それは、戦艦7隻・駆逐艦1隻・ 上陸部隊を乗せた輸送船団ありという第9艦隊(通称アホ艦隊)です。この艦隊は対空はもちろん対艦でもこちらの低速戦艦部隊以上の攻撃力を持っているのでうかつに手出してきません。
しかし私がこの艦隊を「アホ」呼ばわりするのはあまりにも致命的弱点が存在するからです。それは潜水艦。 この艦隊の輸送船団を攻撃する際、多少の犠牲を払ってもかまわないので駆逐艦も撃沈しましょう。そうするとこの艦隊は潜水艦相手にはただ逃げ惑うしかなくなります。初期の日本軍は10隻の潜水艦を持っていますが、この全てでもって攻撃してやれば、数日で海の藻屑としてやれるでしょう。

その7 会議・生産の指針
シナリオ開始が3月31日ということで翌日には会議があります。最初の月は外交費に回す予算などないので外交はどうでもいいですが、予算は技術開発費に16000、残り全て国政費として、技術投資は工業10000、情報・艦船2000、航空・兵器1000とするのがいいでしょう。物資・徴兵もとりあえず軍には一切回さない案を提出し、自案が通せないようなら一番国民生産力が高くなる案に賛同します。とにかく国民生産力を上げて収入を増やさないとジリ貧です。また初期の日本の工業力は低すぎますし、なかなか上げづらい項目ですので毎月9000~10000は投資するように心がけましょう。
会議後には生産になります。艦隊や資源産出基地に配備するべき輸送船が決定的に不足しているので60隻ほど生産しておきましょう。航空機は航続距離の長い零戦二一型・天山・零式水偵に絞ります。余裕があれば雷電も生産しておきましょう。海軍費はスパイをハワイに送るのに200、レーダー装備のために1~200ほど必要になるので500くらいは余らせて生産を終わらせましょう。艦船・潜水艦は建造してる余裕なんてありませんし、新型艦の開発を待つのが賢明です。初期戦力だけでなんとかやりくりはできます。
※最初の会議で外交費を0にするとソ連の友好度が下がり、5月半ば頃に参戦してくる可能性が(あまり高くないものの)あります。翌月以降はソ連と事務レベル会談を設定し、外交費に予算を振って関係改善に尽力しましょう。総理・参謀総長はほぼ常にソ連・タイ・ドイツとの事務レベル会談を提案するのでそれに同意すればOKです。また万が一の参戦に備え、デリーまで占領したら速やかにそちらに向かっていた陸戦隊を奉天と京城に転進させ、ついでに低速空母部隊を京城か呉あたりに待機させておきましょう。

おまけ 防衛ラインの考え方
前編で「ウエワク・ラバウル~トラック~グアム・サイパン~硫黄島を防衛ラインとし」と書きましたが、どうしても守りきれないようだったらスパッと切り捨ててしまっても構いません。 大事なのは「これらの基地を結ぶライン以上に戦線を後退させないこと」です。その中の基地の一つや二つ奪われても、そのラインで敵を押し返して余裕ができた後に奪回してやればいいのです。もしラバウルが陥落しウエワクも守りきれないようだったら、思い切ってビアクも含めたニューギニア全体を放棄してダバオ(陸軍基地)・メナド・パラオの線で迎撃するのもありです。とにかくなし崩し的な後退という状況にはしないこと、これが重要です。 

確かに難関のシナリオですが、戦略戦術双方において要点を抑えた戦いを心がければ案外楽に打開できるものです。 目の前の大艦隊さえ始末できればCPUはアホなので余裕の戦いができます。難易度「上級」を選択し、アメリカの収入を「多」、建造期間を「短」にすると倒しても倒しても敵が湧いてくるリアル感を味わえるので、慣れたらやってみるといいでしょう。 

今日はこの辺で。JCDの予想は今日か明日かはわかりませんが、とにかく記事を書くことは保証します。

今日のBGM
 
個人的、提督の決断シリーズ中至高の名曲。