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あけましておめでとうございます。
休み休みの5年目、今年は競馬成分濃い展開の予定。よろしくお願いします。

さて、競馬界の元旦こと金杯デー。「金杯の日は当たるまでおめでとうと言っちゃいけねえ」とはとある老ファンの言だ。
中山金杯、私のお目当てはトーセンマタコイヤだった。6歳にしてやっと使い込める体質になってきて条件戦を脱出。オープン昇格初戦、もちろん重賞も初挑戦となる一戦である。
この馬の走りは現地で5回観戦し、着順が1,2,1,2,1という抜群の相性。これまでは全てGⅠデーに「気づけば彼がいた」ということだったが、今年はこの「腐れ縁」に殉じ、可能な限り追いかけることにしている。
そこで、この日はある「作戦」を立てることにした。ひたすら縁起の良さそうな馬の馬券を買い、マタコイヤのために験を担ぐ。馬鹿馬鹿しく聞こえるかもしれないが大真面目であった。

まず第1レース。2018JRAのオープニングレース。ここで目に付いたのはユメイチズ。夢は一途に。いい心意気じゃないか。前走は同コース―中山ダート1200―で不利を受けながら上がり最速で4着と、予想的にも狙い目の一頭だ。早速単勝を買う。
レースは道中中段から、今日は不利もなく差してきたが、先に抜け出したコウギョウブライトに届かず惜しい2着。
よく見れば7月デビューからコンスタントに好走を続ける頑張り屋。いつか勝てるさ、応援するぜ。
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お次は第3レース、メイクデビュー。ここで狙うはその名も「フクキタル」。これほどめでたい名前はないだろう。単勝を買って確認すれば、新聞では全くの無印にも関わらず15頭中7番人気。考えることは誰も大きくは変わらないということか?
このフクキタル、ゲートで出遅れ、道中は野中騎手が追いまくるも馬群から離れた後方2番手。こりゃダメだ、と思いきや4角から一気の伸び脚で上がり最速、5着と掲示板を確保してみせた。
こいつぁ面白い馬じゃないか。今後とも注目したい。
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昼休み挟んで6レース。3番ワカミヤオウジを買う。若宮大路といえば初詣の定番、鎌倉・鶴岡八幡宮の門前通りである。時期が良い。
前走、先行して上がり最速という勝ちっぷりも良く2番人気。今回は後方からの競馬となりながら向こう正面からまくりをかけ、見事に差し切って連勝を決めた。
渋いダート種牡馬・タイムパラドックスの産駒には東京ダービー馬インサイドザパークなど個人的に思い入れのある馬も少なくない。今日は良い出会いが多い。
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第7レース、7番ラックアサイン。7続きの「幸運の合図」。お守りにはもってこいだ。単勝230倍のブービー人気だが構わず単勝100円購入。見せ場はなかったが、懸命に走っていた。そう、馬は皆頑張っているのだ。横山典弘の言うように。
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続く第8レースにも「ラック」の名が。エグジットラック。しかしここをExit―出口―にするわけにはいかない。選んだのはマイネルビクトリー。訳して繋ぎ合わせれば「私の勝利」。良い名前ではないか。
道中は馬群を離れた後方2番手追走。しかし1000m65秒の流れではこういう競馬をする馬に出番はない。最後は加速を見せるも完敗8着。追い込み一辺倒の馬、こんなこともある。次だ次!
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9レースは特別戦、招福ステークス。しかし決定的に心の動く馬はいなかったため見送る。あくまで馬を買うのだ。ジュニアCもパスし、いよいよ中山金杯を迎える。
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パドックでのトーセンマタコイヤは、少し苛立っているように見えた。
そして各馬を撮影していると、ふと懐かしい名前が目に止まった。
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タイセイサミット。思えば1年前には、我がトーセンマタコイヤにタイセイサミット、ブラックバゴ、そしてここにはいないがメートルダールなどという面々は、芝中距離の準オープンで鎬を削っていたはずだ。
彼らのうち、いち早く「卒業」したメートルダールは今や重賞ウイナーとなり、タイセイサミット、ブラックバゴはオープン特別を制しながらも重賞には手が届かず。そしてなかなか卒業できずにいた最年長のトーセンマタコイヤも、ようやくこの舞台に追いついた。
皆もがき苦しむこともありながら、存在感は「強い4歳」達に圧されながらも、着実に立派な姿になってここにいる。これからもみんなで頑張ろうや。
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そしてレース。押し出されるように先頭に立つトーセンマタコイヤ。逃げたことは何度かあるが、本来の競馬ではないことは確か。どこまでやれるか?
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さらに向こう正面で本来の逃げ馬がまくってくる激しい展開。この流れに巻き込まれながらも2番手で直線へ向かうマタコイヤ。そして襲い掛かる後続、その中にはブラックバゴの姿!
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1着セダブリランテス、2着ウインブライト。結局「強い4歳」の重賞馬2頭が順当に強さを見せた。
ブラックバゴは4角最後方から上がり最速で4着。トーセンマタコイヤは写真判定の末、惜しくも掲示板を逃す6着。タイセイサミットは13着(骨折明け2戦目、陣営の勝負気配は感じたが・・・)。
トーセンマタコイヤの重賞初挑戦は見せ場も作って悪くなかった。明け7歳でまだキャリア16戦、ようやく体質も固まって勝負の一年。次の東京開催にも、姿を見せてくれよな。

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重賞2勝目、5戦4勝となったセダブリランテス。まだ底を見せていない感で、今後GⅠの舞台に立つ馬のはず。追いつけ、追い越せ!